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『ベン・ハー』(''Ben-Hur'')は、1959年制作のアメリカ映画。ルー・ウォーレスによる小説『ベン・ハー』の3度目の映画化作品である。ウィリアム・ワイラー監督作品。 == 概要 == 主人公ベン・ハーを演じたチャールトン・ヘストン、メッサーラを演じたスティーヴン・ボイドたちの名声を一気に高めた作品ともなった。もともとベン・ハー役はポール・ニューマン、バート・ランカスター、ロック・ハドソンなどにオファーされたが諸事情からヘストンに役が回ってきた。ニューマンは「スクリーンに堪えうる下半身じゃない」という理由で出演を断った。 1959年11月18日にプレミア公開され212分の大作ながら全米公開後、瞬く間にヒットとなった。同様に全世界でも公開されてヒットした。54億円もの制作費が投入されたが、この映画1本で倒産寸前だったMGMを一気に立て直すことができた。 撮影に使われたのは『愛情の花咲く樹』と同じ70mm映画用カメラ“MGMカメラ65”。これに左右幅を4/5に圧縮するパナビジョン社製アナモフィックレンズを取り付けアスペクト比 1:2.76を得ている。同方式は数年後パナビジョン社があらためて「ウルトラ・パナビジョン70」として採用した。なお撮影の多くはイタリアのローマにある大規模映画スタジオである「チネチッタ」で行われた。撮影では戦車がカメラに突っ込み大破する事故もあった。またカエサルに対してのローマ式敬礼が描かれた。 序章でミケランジェロのフレスコ画『アダムの創造』が効果的に使用されている。 同年アカデミー賞にて11部門を獲得。この記録と並ぶのは『タイタニック』(1997年)、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2003年)の2作品のみであり、現在も史上最多部門受賞作品の一つである。 日本での一般公開は1960年4月1日だが、これに先立ち同年3月30日にはテアトル東京でチャリティ上映が行われた。このとき昭和天皇・香淳皇后が招かれ、日本映画史上初の天覧上映となった。ヘストン夫妻もこの場に立ち会っている〔ヘラルドポニー版レーザーディスク(1989年発売)の解説文より。この解説文を書いた日野康一は当時MGM東京支社の宣伝担当だった。〕。 オリジナル・サウンドトラック盤は映画本編の演奏と異なるカルロ・サヴィーナ指揮ローマ交響楽団の演奏によるレコードが長年公式盤とされ作曲者のミクロス・ローザも数回再録音を行ったが、1996年にローザ自身の指揮による本編の音楽と未採用音源が収録された2枚組CDセットが(当時MGM作品の配給を行っていた)Turnerから発売。同音源から選抜されたCD1枚の日本語版も1999年に発売されている。 テレビ放映を前提に画面両端がスタンダードサイズにトリミングされていた80年代以前は問題にならなかったが、90年代に入りソフト化(主としてレーザーディスク)がノートリミングで行われるようになると画面端が褐色に変色する状態が顕在化する事になった。フィルムの損傷や劣化は公開50年を記念したブルーレイのデジタル修復(4K解像度,2009年)で改善されている。
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